釣りに使う欠かせないアイテム
リール。
年々性能が上がり、低価格帯の
リールでも十分使えるモデルも
たくさん出てきました。
↑こういうのとか。
でも使っているうちに
ハンドル回すとシャリシャリしたり
ベールの動きが鈍くなったり
ドラグの効きが悪くなったり
どこかしらガタが出てきますよね。
気にせず壊れるまで使う人も
いると思いますが、このページを
見てくださっているということは
できるだけ良い状態で長く使いたい
と思っておられるのではないでしょうか。
しかも安いリールを。
釣具屋やメーカーに修理や
オーバーホールをお願いすることも
できますが、だいたい相場は
3,000~5,000円
+
送料やオプション。
高級機の価格から考えると安いですが…
そう、低価格帯のリールが
1つ新品で買える値段です。
だったら新品買いますよね。
でもまだ使えるから買い替えるのは
もったいない…
なら自分でメンテナンスしてみる
のはどうでしょうか。
難しそうに感じるかもしれませんが
リールはそこまで複雑な仕組み
ではないので最初こそ戸惑うかも
しれませんが慣れればそんなに
時間もかけずにできるようになります。
道具も専門的なものや高価なもの
は必要ありません。
買い替えようか迷っているリール
があるなら1度チャレンジしてみる
のはどうでしょうか。
ただ自分でバラす場合は
保証がそれ以降効かなくなる可能性が
高いのでその辺りはご注意ください。
最初は壊れたリールや古いリール
などで練習してみることをおすすめします。
それで今回、数年前に17セドナを買ってから
1度もオーバーホールしてなかった
ので今回分解メンテに挑戦しました。
そんなに難しい部分はありませんでしたが
素人作業ですので参考程度にしてください。
ベイトリールの分解メンテはこちら
ベイトリールの方が簡単です。
また今回はちょっと変わった
グリスを使ってみたのでそちらもお楽しみにw
まあ最初の画像を見た時点で
は?
となった方もおられるかとwww
では!
バラしていきます!
用意するもの
作業前に交換が必要なパーツが
わかっている場合は
こちらから純正部品の注文ができて便利です。
・プラスドライバー
(0と00番を主に使います)
おうちにある精密ドライバーの
サイズが合いそうであればそれで大丈夫です。
基本そんなにガチガチに締まっている
ネジは無いですが、あまりにドライバー
のサイズが違うとネジ穴をなめてしまう
原因になるので気を付けてください。
・ピンセット
100均の安いやつとかで十分。
・12mmメガネレンチ
これはローターを外す時に使います。
リールによってサイズが違うことも
あるかもしれないので確認してください。
そこまでトルク管理とかもないので
これも100均のやつでもいけます。
・筆や綿棒など
グリスを部品に塗る時に筆などが
あったほうが塗りやすく
綺麗に塗れます。
毛が残らないようにだけ
気を付けてください。
これも100均にあります。
・パーツクリーナー
部品に付いた古いグリスを
落として洗浄するのに使います。
ホームセンターで安くで
売ってるもので大丈夫です。
・100均のストロー付きビン
写真にも写っていますが
こういうビンがあれば
中に洗浄したい部品を入れてフタを閉めて
このようにストローにパーツクリーナーの
ノズルを挿して使えば室内でも
飛び散らずにパーツクリーナーで
洗浄できるのでおすすめです。
・バット/ウエス
外したパーツの紛失を防ぐために
順番に並べておけるバットかトレーと
グリスを拭き取ったりする
ための布やウエスがあると便利です。
・オイル/グリス
これはたくさん種類があって
高価なものもあるので人それぞれです。
ただご自分でいろいろ調べて使う分には
いいですが、とりあえず安いやつ、とか
家にあるやつを使う、というのは
やめたほうがいいです。
ここだけは専用のものを準備することを
おすすめします。
迷うなら
このセットをとりあえず買えば大丈夫です。
シマノのオイルとグリスのセットです。
後ほど詳しくあげますが
箇所によって使い分ける必要があるので
オイルとグリスの2種類は必要です。
オイルとグリス、何が違うのか…
というのはご自分で調べてくださいw
いろいろ難しくてわからないのでw
今回私はオイルはこのシマノのものを
グリスは…
セローの整備に使っていたこの
シルコリンのPRO RG2
というグリスが大量に余っているので
試しにこれを使ってみましたwww
リチウムシリコングリス
リチウムコンプレックスグリス
なので大丈夫だろうという判断です。
普通に考えて安いリールに使うには
もったいないグリスだと思いますw
余ってて使い切れないので
今回試してみましたが、無くなる
まではこれでいいかな、という
結果になりました。
絶対使い切れないですけどwww
皆さんもいろいろ試してみてくださいw
もちろん自己責任で。
あとドラグもリフレッシュしたい
場合はドラグ専用グリスが必要です。
今回私はこれを買いました。
シマノの純正だから安心だと思ってこれに。
必要なものはこれくらいでしょうか。
オイル・グリス類が少し値が張りますが
1度買ってしまえばリール何台分も
メンテナンスできる量ですので
それ以降は当分追加購入しなくても
大丈夫なのでその度オーバーホールに
出すよりは遥かに経済的です。
もちろんお金を払ってプロに
見てもらうのが1番安心・確実ではありますが。
あとは家にあるもの、100均のものや
ホームセンターで安くで売ってるもので
できるのでそんなに費用はかかりません。
では分解していきます!
分解手順
人によっていろんなやり方が
あると思うので参考程度に。
まずはとりあえず
スプールを取り外します。
今回はついでにラインも
一度巻きなおして綺麗に
したかったのでラインも
巻きとっています。
これがあると何かとはかどります。
シャフトに付いているパーツを外し
横のワッシャーを止めているネジも外します。
そうするとローターを固定している
ナットが外せるようになるので
メガネレンチで外します。
17セドナは12㎜。
これでローターが外れます。
ここからはベールとラインローラー
の分解、洗浄です。
見えているネジを外していくと
簡単に分解できます。
ベールアームの可動部分には
バネが入っているのでそれだけ
飛ばして無くさないように
気を付けてください。
バラしていくと
こんな感じに。
外した順番に部品を並べておくと
戻す時に悩むこともありません。
真ん中あたりにあるのが
さっき言ったバネですね。
ラインローラー部分の拡大。
こだわる人はここのカラーを
ベアリングに。
その場合間違いないのは↑の
ヘッジホッグスタジオ。
安くしたければサイズを調べて
同サイズのベアリングやワッシャーを
購入、ですかね。
別に固着もトラブルもないので
私はこのまま。
こんな感じで部品を洗浄して
オイル・グリスアップして
戻していきます。
どこにオイルを、どこにグリスを
付ければいいのかはこのシマノの
説明書を参考に。
青い部分がオイル
赤い部分がグリス
です。
あとは好みで。
次はローラークラッチのネジを外して
こんな感じ。
ローラークラッチは今回はこのまま。
ここは注油厳禁。
あとはメインのボディの分解。
見えているネジ2つを外して
カバーを外すと
さらに2つネジが出てくるので
これも外すと
パカっと開きます。
あとはパーツを外していって
洗浄・注油して戻すだけ。
そんなに汚れて無かった…w
まあ毎回ちゃんと使用後に洗って乾かして
注油しておけばこんなもんでしょうね~
そんなに毎週釣りに行ってる
わけでもないですし。
せっかく開けたので綺麗にします。
真ん中の黒いギアが
HAGANEギアでしょうね~
硬くて強そうw
これで全バラシ。
特に難しいところもありません。
あとはパーツを洗浄してグリスや
オイルを塗って戻していくだけ。
こんな感じに。
わかりやすいようにちょっと
多めに塗ってます。
で、赤が目立ちますが今回使って
みたグリスが…
こちら。
どギツい色してますが
本来バイク用のグリス
シルコリン PRO RG2
というグリスです。
セローに乗っている時に買ったもので
リンクやスイングアーム、シャフト
などのグリスアップに使っていましたが
全然減らずにほぼ全部余っているのでw
今回リールにも使えるんじゃ?
ということで使ってみました。
微々たる量ですが…www
リチウムシリコングリスなので
万能的にどこにでも使えるだろうと思い投入。
その後特に何もなく使えているので
大量に余ってるので当分はこれで
いこうと思っています。
普通に今からオイル・グリスを
買うのであれば
これが間違いないです。
で、後はバラした時と逆の順番で
組み付けていくだけです。
今回はドラグも綺麗にしたかったので
そちらも見ていきます。
どっちかというと今回はこれがメイン。
ドラグのワッシャーとフェルトを分解します。
写真に写っていませんが、一番上が
ピンで止まっていて、それを
ピンセットで外す時に飛ばして
しまわないように気を付けてください。
あとはフェルトとワッシャーを脱脂して
このシマノのドラグ専用グリスを
塗って元に戻して終わり。
あとはリールを組んでドラグを
締めて出てきた余分なグリスを
拭き取れば完了。
これで全部のパーツを戻して組み上げて
終わり!
で今回は一度巻きとって綺麗に
したラインをもう一度巻きなおして
これでバッチリ。
どうだったでしょうか。
そんなに難しい作業は無いので
割と簡単にできると思います。
部品の順番とか組みつけが心配であれば
こういった大体購入時に同梱
されているリールの展開図を
準備しておくと、間違わずに
安心して元に戻せます。
https://www.shimanofishingservice.jp/price.php
オンラインでも入手できます。
それでも心配であれば素直に
プロにお任せするのが安心ですw
そんなに高いやつじゃないから
壊れたらまた買い替える
というのであればそれもアリかと。
でも私は安いのをできるだけ
長く使いたいwので
このように自分で時々メンテしています。
安い機種でこうやって練習しておけば
高級機が買える余裕が出た時も
それをより長く使うことができる
ので損はないと思います。
私は結構楽しんでやっているので
興味のある方は一度使い古して
万が一ぶっ壊しても大丈夫な
リールでチャレンジしてみてくださいw
中古のリールを買ってとりあえず
バラシて綺麗にして使う
というのも面白いと思います。
部品の注文はこちらから。
自分で手入れしてやると
より愛着もわいて釣りがさらに
楽しくなります。
釣りに行けない時期や天気の悪い時
などに気楽に挑戦してみるのは
いかがでしょうか。
ではでは。
読んでくださりありがとうございました。